iOS 27でiPhoneのWi-Fiの設定に増えた接続アシストって何?

接続アシストは、Wi-Fiが遅いときにモバイルデータ通信で補うiOS 27の機能で、前のWi-Fiアシストをオンにしていた人のiPhoneではオンになっている。ただオンだと、ドコモのあんしんセキュリティの危険サイト対策がWi-Fiで働かない模様。
ドコモのセキュリティサービス「あんしんセキュリティ」を入れたiPhoneをiOS 27にすると、Wi-Fiにつないでいるあいだは危険なサイトをブロックしなくなります。ドコモのお知らせによると、原因はiOS 27でWi-Fiの設定に加わった接続アシストという機能で、これがオンだと危険サイト対策が働きません。接続アシストは前のWi-Fiアシストを引き継いだ機能で、オンになっているかどうかは、アップデートする前の設定で決まっています。
接続アシストは何をする機能か
Appleのサポートページ「接続アシストについて」は、接続アシストを、Wi-Fiが遅いときや使えないときにモバイルデータ通信も使って、インターネットへの接続を保つ機能だと説明しています。英語の名前はConnectivity Assistで、これまで「モバイル通信」の設定にあったWi-Fiアシストに代わるものです。スイッチの場所も「設定」→「Wi-Fi」の画面に移りました。
モバイルデータ通信を使うぶん、Appleも「モバイルデータ通信の使用量が増えることがあります」と書いています。国際ローミング中と、モバイル通信の省データモードをオンにしているときは使われず、音声や動画をストリーミングする一部のアプリでも使われません。家のWi-Fiが途切れがちな人は、Wi-Fiにつないでいるつもりで、契約のデータ量を少しずつ使っていることになります。
前のWi-Fiアシストとの違いについて、米国のLifehackerの記事(ライフハッカー・ジャパンが2026年10月18日に翻訳を掲載)は、Wi-Fiとモバイル通信を同時に使えるようになったと書いています。
Appleのページには、同時に使うかどうかまでは書かれていません。
自分のiPhoneではオンになっている?
Appleの説明では、アップデートしたときにWi-Fiアシストがオンだった人は、接続アシストもオンになっています。Wi-Fiアシストをオフにしていた人はオフのままで、使いたければ自分でオンにします。
ドコモのお知らせは、接続アシストの初期値を「オン」と書いています。Appleの書き方とは違って見えますが、Wi-Fiアシストを一度も触らずに使ってきた人なら、オンのままだったはずです。オンかオフかは、「設定」→「Wi-Fi」を開き、画面の中ほどにある接続アシストのスイッチを見れば分かります。
危険サイト対策が効かなくなる理由
ドコモが対象に挙げているのは、iOS 27のiPhoneとiPadで使う、あんしんセキュリティのトータルプラン詐欺対策プラス、スタンダードプラン詐欺対策プラス、トータルプラン、スタンダードプラン、220円の基本版です。お知らせはiOS 27の配信と同じ9月15日に出ています。ただ、なぜ接続アシストがオンだとブロックが働かないのかまでは、ドコモは書いていません。
Lifehackerの記事は、接続アシストがDNSの問い合わせをモバイル通信で送ると書いています。DNSは、サイトの名前(ドメイン)から、接続先のサーバーの住所にあたるIPアドレスを調べる仕組みです。危険なサイトや広告をこのDNSの段階で止めるアプリがあり、Wi-Fiの側で止めるはずだった問い合わせがモバイル通信から出ていけば、止める仕組みを通らずに済んでしまいます。記事は、DNSで広告を止める広告ブロッカーも同じ理由で効かなくなることがあると書いています。あんしんセキュリティがこの方式で止めているのかは分かりませんが、Wi-Fiのときだけ効かないという症状は合っています。
電池の持ちは変わる?
Lifehackerの記事は、iOS 27にしてから充電が持たない原因として接続アシストを挙げています。ただ、根拠はRedditの1人の報告で、iPhone 15 Pro Max(バッテリーの最大容量89%)で接続アシストをオフにしたら、電池の持ちが3〜4時間から7時間に延びたというものです。AppleもドコモもiOS 27の電池については何も書いておらず、記事の側で測った数字もありません。Wi-Fiとモバイル通信を同時に使うなら電池を多く使うのは考えられる話ですが、どれくらい変わるのかはまだ分かっていません。
オフにする方法と、オフにして困ること
全部のWi-Fiで切るなら、「設定」→「Wi-Fi」の接続アシストをオフにします。Appleのページによると特定のネットワークだけでオフにすることもでき、Lifehackerの記事では、ネットワーク名の横の「(i)」を押した画面にある「接続アシストを使用」がそのスイッチです。
あんしんセキュリティを使っているなら、ドコモの案内どおり全体の接続アシストをオフにします。DNSで広告を止めるアプリを入れている人も同じです。どちらも使っていない人はオンのままで困りませんが、家のWi-Fiが安定していてデータ量の少ないプランを契約しているなら、家のWi-Fiだけ切っておけば、知らないうちにモバイル通信を使うことは無くなります。
オフにすると、Wi-Fiが弱くなってもモバイル通信に切り替わらないので、電波の届きにくい部屋や、混んだ駅やカフェのWi-Fiでページが開かないままになることがあります。そのときは、Wi-Fiを自分でオフにすればモバイル通信でつながります。
ドコモのお知らせには修正の予定が書かれておらず、これからのiOSのアップデートで直るのか、あんしんセキュリティの側で直すのかも、現時点では不明といったところです。