最新のMac Studio はM5 Ultra で Mac mini はM6 が載っている

Close-up of a sleek white electronic device with a focus on its design and detail.

9月22日に発売された Mac mini と Mac Studio のうち、M6 が載るのは149,800円の Mac minだけで、それ以外のタイプは M5 Pro・M5 Max・M5 Ultra が選択でき値段が高い。メモリの上限は32GB~512GB。

9月22日に発売された Mac mini と Mac Studio のうち、最新の M6 が載っているのは149,800円の Mac mini だけです。299,800円の Mac mini は M5 Pro、419,800円の Mac Studio は M5 Max、949,800円の Mac Studio は M5 Ultra で、この3機種はどれも1つ前の M5 世代になります。

M6 は2nm で作られたチップで、CPU も GPU も12コアです。前の M4 の Mac mini と比べて CPU が40%速くなり、グラフィックスとストレージの速さは2倍、AI 性能は最大4倍だと Apple は説明しています。

値段が上がるほどメモリの上限は増える

機種チップ価格メモリの上限メモリ帯域
Mac miniM6149,800円32GB170GB/s
Mac miniM5 Pro299,800円64GB307GB/s
Mac StudioM5 Max419,800円128GB614GB/s
Mac StudioM5 Ultra949,800円512GB1.2TB/s

M6 の Mac mini は標準16GB で、増やしても32GB で止まります。Mac Studio のほうは標準36GB から始まり、M5 Ultra を選べば512GB まで積めます。帯域は M6 の170GB/s と M5 Ultra の1.2TB/s で、7倍ほど開いています。

世代が新しい M6 のほうが、扱えるメモリの上限は低くなっています。ローカルで大きな言語モデルを動かしたい人がこの4つから選ぶと、行き着くのは世代の古い M5 Ultra です。Apple 自身、ニュースリリースで512GB と1.2TB/s を挙げて、巨大な言語モデルを端末の中だけで動かせるのは M5 Ultra のほうだと書いています。

AI 性能の4倍と4.3倍は比べている相手が違う

Apple は M6 の Mac mini について「AI 性能が最大4倍」、M5 Ultra の Mac Studio について「最大4.3倍」と書いています。数字だけ並べると4倍と4.3倍で、ほとんど変わらないように見えます。ただし M6 の4倍は、10コア CPU・10コア GPU の M4 を積んだ Mac mini に対する数字です。M5 Ultra の4.3倍のほうは、32コア CPU・80コア GPU の M3 Ultra を積んだ Mac Studio が相手になっています。出発点が違うので、この2つの倍率からは、149,800円の Mac mini と949,800円の Mac Studio のどちらが速いかは出てきません。

Neural Engine の数では、149,800円の Mac mini が M5 Max を上回る

Apple の表記では、M6 の Neural Engine は「デュアル16コア」。M5 Max は16コア、M5 Ultra は32コアです。数だけ見ると、149,800円の Mac mini が419,800円の Mac Studio の倍を持ち、949,800円の Mac Studio と並びます。ただし世代が違えばコア1つの中身も違いますし、M5 世代は GPU の各コアにも Neural Accelerator が入っていて、AI の処理は GPU 側でも走ります。

Thunderbolt は M6 の Mac mini だけ1世代前

M6 の Mac mini は Thunderbolt 4 が3つ、299,800円の M5 Pro の Mac mini は Thunderbolt 5 が3つ。Mac Studio も Thunderbolt 5 で、最大120Gb/s、本体同士をつないで推論を分散させる RDMA にも対応します。

有線 LAN は Mac mini の2機種とも2.5Gb/s が標準で、10Gb/s も選べます。Wi-Fi 7 と Bluetooth 6 は4機種に共通です。

分かれ目は32GB

4つのどれにするかで迷うなら、見るところはメモリの上限だと思います。ブラウザのタブを何十枚も開いて、エディタと写真の現像を同時に走らせるくらいの使い方なら、32GB が天井になる場面はそう多くありません。逆に、大きな言語モデルをローカルで動かす、長い動画を並べて書き出すといった作業だと、32GB は早い段階で足りなくなります。

そうなると次の候補は64GB の M5 Pro で、こちらは Mac mini のまま299,800円です。128GB 以上が要るなら Mac Studio に移って419,800円から。512GB を選べる構成が出るのは10月下旬だと Apple は書いているので、上限まで積むならもう少し先になります。32GB で足りるなら、新しい世代のチップが149,800円で買えます。

ただ希望の言うなら、10万円以下で買えたら良かったなぁと思います。

出典

  1. Mac mini(Apple 日本)
  2. Mac Studio(Apple 日本)
  3. The new Mac mini and Mac Studio are available today(Apple Newsroom)
  4. アップル、M6とM5 Pro搭載の新しい「Mac mini」。149800円から(AV Watch)
  5. Appleが「Mac mini」「Mac Studio」の新モデルを発表(ITmedia PC USER)
  6. サムネイル写真: Photo by Pixabay on Pexels