MSI の34型ウルトラワイドモニターPRO MAX 341QPXW14G は、QD-OLED を採用
PRO MAX 341QPXW14G は10月1日発売で、MSI ストアの予約価格は174,799円。QD-OLED の画素が液晶と同じ RGB ストライプになり、文字の縁に色が付く原因だった並びの違いがなくなった。
QD-OLED のモニターを仕事に使わない理由として、よく挙がってきたのが文字の縁ににじむ色でした。MSI が10月1日に出す34型の PRO MAX 341QPXW14G は、その原因とされてきた画素の並びを、液晶モニターと同じ RGB ストライプに変えたパネルを使っています。MSI ストアの予約価格は174,799円で、PC Watch が伝えた実売予想の192,300円前後より17,501円安くなっています。

画像出典元: MSI store
画素の並びの何が変わったのか
これまでの QD-OLED は、赤・緑・青の点が三角形を作るように並んでいました。Windows が文字をなめらかに見せるために使う ClearType は、赤・緑・青が縦の線になって横に並ぶ液晶の画素を前提に、文字の縁の色を細かく調整しています。前提と違う並びのパネルではその調整がずれて、黒い文字の縁に赤や緑がうっすら残って見えていました。
MSI は今回のパネルを、第5世代のノングレア QD-OLED で、画素の並びを RGB ストライプにしたものと説明しています。並びが ClearType の前提と同じになったので、ずれの原因そのものはなくなりました。ただ、実際の画面で液晶と同じように見えるかどうかは、日本で製品を見た人の話がまだ出ておらず、分かっていません。
34型で3,440×1,440 だと、画素の並びが文字の見え方に効く
3,440×1,440 を34型に並べると、1インチあたりの画素は約110です。27型の4K モニターは約163なので、それと比べると1つの画素は縦横とも1.5倍ほど大きくなります。表示を拡大しないで使う細かさなので、小さな文字は少ない画素で描かれ、縁の色の違いが目に入りやすくなります。
4K のように画素が細かいモニターなら、並びが多少違っても文字の見え方への影響は小さくなります。34型のウルトラワイドは画素の細かさでごまかせないぶん、RGB ストライプになった効き目が分かりやすい機種だと思います。
白い画面での明るさは300cd/㎡
明るさは、標準が300cd/㎡、ピークが1,300cd/㎡ です。文書や表計算のように画面の大半が白い使い方では、画面の一部を強く光らせたときのピークの数字は当てはまらず、見るのは300のほうです。MSI は5層のタンデム構造で明るさが30%上がったとしていますが、書いてあるのは「従来製品比」だけで、何と比べたのかは分かりません。表面はノングレアなので、窓や照明の映り込みは光沢のパネルより抑えられます。
ノートPC はケーブル1本でつなげる
入力は HDMI 2.1 が2つ、DisplayPort 1.4a が1つ、映像と給電に対応した USB Type-C が2つです。USB Type-C からは98W まで給電でき、ノートPC なら映像と充電がケーブル1本で済みます。KVM スイッチで最大3台の PC を切り替えられ、USB Type-A の4つの口につないだキーボードやマウスも、切り替えた先の PC で使えます。会社のノートPC と自分のデスクトップを1組のキーボードで行き来する使い方が、そのままできる作りです。
同じ場所に同じ表示が出続ける
仕事で使うと、タスクバーやメニュー、エディタの枠のように、同じ場所に同じ表示が何時間も出続けます。有機ELが苦手とする使い方で、MSI は AI で焼き付きを防ぐ OLED Care 3.0 を載せています。MSI ストアの保証は購入後3年間です。焼き付きもこの3年の保証に入るのかは、ストアのページだけでは分からないので、買う前に MSI に確かめたいところです。
27型の271QPX14G は94,400円前後
同じ日に、27型の PRO MAX 271QPX14G も出ます。2,560×1,440・144Hz のノングレア QD-OLED で、実売予想は94,400円前後と、34型の半分ほどの値段です。27型で2,560×1,440 も1インチあたり約109画素なので、画素の細かさは34型とほとんど変わりません。
ただ、MSI のプレスリリースが題名で「RGBストライプ」とうたっているのは34型の341QPXW14G だけです。27型のパネルが同じ並びなのかは、まだ分かっていません。文字の見え方を理由に QD-OLED を選ぶなら、並びがはっきりしているのは今のところ34型のほうです。