更新 2026.09.20

RayNeo iO にカメラは無く、Meta Glasses と Ray-Ban Meta に画面は無い

サングラス型のグラスをかけた男性が、室内でスマートフォンを口元に近づけて話しかけている

RayNeo iO は33gでカメラを積まず、視界にモノクロの緑の文字を出す。日本で買える Meta のグラスはどれもカメラ付きで見える画面が無く、8月26日に出た Meta Glasses は50,600円から。

スマートグラスを日本で買うと、いまはカメラか画面のどちらかを諦めることになります。RayNeo iO は視界に文字を出せますが、カメラを積んでいません。日本で買える Meta のグラスは写真も動画も撮れますが、見える画面はありません。

両方を積んだ Meta Ray-Ban Display は、北米以外での発売が止まっています。米国の需要が想定を上回って在庫が足りないとして、2026年初めに予定していたイギリス・フランス・イタリア・カナダでの発売を延期したままで、日本での発売時期も技適の取得状況も分かっていません。

値段は3つとも離れています。9月4日に出た RayNeo iO は89,999円で、いまは発売記念の80,000円。Meta 側は、5月21日に出た Ray-Ban Meta (Gen 2) が73,700円から、8月26日に出た Meta Glasses が50,600円からです。

カメラが無いと、何ができなくなるか

Ray-Ban Meta (Gen 2) のカメラは1200万画素の超広角で、動画は3Kまで撮れます。子どもを追いかけながら、自転車に乗りながら、料理の途中で、手を空けたまま撮れる。このグラスの中心はそこにあります。RayNeo iO はここが丸ごとありません。写真も動画も撮れない。

カメラが無いことは、周りから見たときの意味も変わります。Meta のグラスには録画中を示すライトが付きますが、それでも「いま撮られているかもしれない」と相手に思わせる。会議室や人の家に持ち込むときに気を使うのはここで、RayNeo iO はカメラそのものが無いので、その説明が要りません。

ただしマイクはあります。RayNeo iO には終日の音声記録があり、会話を話者ごとに分けて議事録にする機能も載っています。人前で使うなら、Meta のグラスで断るのとは別の断り方が必要かもしれません。

RayNeo iO の画面に出るのは緑色の文字

RayNeo iO のディスプレイは両眼の MicroLED と回折導波路で、色はモノクロの緑。視野角23.5度、眼前の輝度1300ニト、表示部分の透過率97%という数字が公式に出ています。実際に出るのは通知や翻訳の字幕といった文字情報で、それが視界に薄く重なる。写真や動画を見るための画面ではありません。

見えにくくなる場面も分かっています。ケータイ Watch の実機レビューでは、日の当たる場所や緑の背景、青空ではさすがに見えにくく、日陰なら問題ないと書かれていました。過去の通知をあとから見返せない仕様だという指摘もあります。屋外の昼間に使うつもりなら、ここは一度自分の目で確かめたほうがいい。

翻訳は、画面があるかどうかで形が変わります。iO は55言語・109種類のアクセントに対応した字幕を、相手の顔を見たまま読める位置に出します。Meta のグラスには画面が無いので、翻訳はスピーカーから耳に返ってくる。相手がまだ話している最中に音が重なります。しかも日本語のリアルタイム翻訳がどこまで使えるかは、Meta 自身が「他国で利用できる機能で、日本ではご利用いただけないもの、今後順次展開となるものがある」と書いていて、はっきりしません。

電池と値段

RayNeo iOMeta GlassesRay-Ban Meta (Gen 2)
日本での価格89,999円(発売記念80,000円)50,600円〜73,700円〜
日本での発売9月4日8月26日5月21日
カメラ無し有り(画素数は非公表)1200万画素・3K動画
画面モノクロ緑・視野角23.5度無し無し
電池通常使用で48時間8時間以上+ケースで40時間最大8時間+ケースで48時間
重さ33g非公表非公表
度付きレンズ追加26,800円対応・レンズ別売りOptics (Gen 2) が82,500円・レンズ別売り

電池は持ち方が違います。iO は240mAhで、通常の使い方なら48時間、記録を回し続けても18時間。Meta の2つは本体だけなら8時間前後で、そのかわり畳める充電ケースに戻すたびに足していけます(Ray-Ban Meta (Gen 2) で48時間、Meta Glasses で40時間)。カメラを回せば減りは早くなるので、8時間は撮らなかった日の数字です。

重さの数字を出しているのは iO だけです。Meta はどのモデルの重量も公表していないので、33g と並べて比べることができません。海外のレビューの実測は50g前後ですが、媒体によって48gから53gまで割れています。

度付きにするときの負担も違います。iO は度付きレンズが追加26,800円と明記されていて、80,000円の本体と合わせて106,800円。Meta 側は度付き対応の Ray-Ban Meta Optics (Gen 2) が82,500円、Meta Glasses も度付きに対応していますが、どちらもレンズは別売りで、いくらになるかは買う店で変わります。メガネをかけている人にとっては、本体価格の差より大きく効く可能性があります。

カメラ付きの下限は50,600円になった

8月に Meta Glasses が出たことで、日本でカメラ付きを買うときの下限は73,700円から50,600円に下がりました。見える画面が無いのは Ray-Ban Meta (Gen 2) と同じで、カメラの画素数や動画の解像度を Meta は公表していません。スマホを取り出さずに撮れること自体が目的なら、いま一番安いのはこれです。

RayNeo iO の80,000円は、その50,600円に3万円弱を足して画面を買う形になります。そこに出るのは通知と翻訳の字幕とナビで、ケータイ Watch のレビューでも「常用したくなる情報はそれ以外に特になかった」と書かれていました。この一週間を思い出して、スマホを出せずに撮り逃した場面と、手がふさがったまま通知を見たかった場面のどちらが多かったかで、だいたい決まると思います。

両方を積んだ Meta Ray-Ban Display が日本に来れば、この選び方自体が要らなくなります。ただその発売は北米以外で止まったままで、再開の見通しは出ていません。

出典

  1. RayNeo iO AIグラス(RayNeo 日本公式)
  2. Meta Glasses(Metaストア 日本)
  3. Ray-Ban Meta Wayfarer (Gen 2)(Metaストア 日本)
  4. Meta Glassesを8月26日(水)より日本で販売開始(Meta 公式ニュースルーム)
  5. Ray-Ban Meta (Gen 2)およびOakley Meta、5月21日より日本でも販売開始(Meta 公式ブログ)
  6. Ray-Ban Meta (Gen 2) Available Now With Up to 2x the Battery Life and Better Video Capture(Meta 公式ブログ)
  7. スマートグラス一覧(RayNeo 日本公式)
  8. スマホ通知が視界に溶け込む。33gの超軽量AIメガネ「RayNeo iO」実機ファーストインプレッション(ケータイ Watch)
  9. 台本を読み、指先で文字を書く Meta Ray-Ban Displayに新機能 一方、北米以外の発売は延期に(Mogura VR News)
  10. サムネイル写真: Photo by Eren Li on Pexels