サンワのモバイルバッテリーBTL-RDC46は飛行機に持ち込みOK。(機内での機器への充電は国のルールで不可)

Two smartphones charging side by side on a desk. Modern and technological setting.

サンワサプライの BTL-RDC46 は76.8Wh・940gで、AC 100W のコンセントと65W の USB-C を持つ。飛行機には持ち込めるが、4月からのルールで機内では機器を充電できず、1人2個までの枠も1つ使う。

サンワサプライが9月24日に発表した BTL-RDC46 は、家と同じ形のコンセントが1口付いたモバイルバッテリーです。電池は76.8Wh で、製品ページは「機内持ち込み対応」をうたっています。持ち込めるのはそのとおりですが、4月24日から、機内ではモバイルバッテリーで機器を充電できなくなりました。飛行機の中でノートPC を動かし続けるための1台にはならず、出番は空港や着いた先です。

機内ではつなげず、「2個まで」の枠も1つ使う

国土交通省が4月14日に発表したルールで、機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、160Wh 以下のものが1人2個までになりました。預け入れはできず、座席ポケットなどの手元に置きます。機内では、モバイルバッテリーから機器へ充電することも、座席の電源でモバイルバッテリーを充電することも禁止です。スマホやノートPC を充電したいときは、座席の USB ポートやコンセントに直接つなぎます。

BTL-RDC46 は76.8Wh なので容量には余裕がありますが、2個の枠のうち1つはこれで埋まります。スマホ用の小さなバッテリーをいつもカバンに入れている人なら、それで2個です。出張で予備をもう1個、という持ち方はできなくなります。

100W のコンセントには、つなげない機器がある

AC 出力は最大100W で、波形は疑似正弦波です。家のコンセントのなめらかな波とは違って、階段のような形の波で電気を出します。サンワは、医療機器、計測機器、モーター付きの機器、正弦波が必要な機器には使えないとしています。停電のときにつなぎたくなる扇風機も、モーターで回るので、使えない機器に入ります。

周波数は60Hz だけで、西日本と同じです。ノートPC やスマホの AC アダプタは50Hz と60Hz の両方に対応したものがほとんどなので、気にするのは、東日本で使っている50Hz 用の家電をつなぐときです。

ノートPC に使うなら、コンセントより USB-C のほうが向いていると思います。Type-C1 は USB PD で最大65W を出せるので、AC アダプタを挟まずに直接つなげます。コンセントを使うと、電池の電気をいったん100V に変え、それを AC アダプタがまた下げるので、そのぶん電池の減りが早くなります。USB-C でも、65W を出し続ければ、変換で失う分を入れずに計算して1時間10分ほどで空になります。

出力最大
AC(1口)100W
USB Type-C165W
USB Type-C215W
USB A118W
USB A2〜A4各12W
全部を合わせて98W

口はコンセントを入れて7つありますが、同時に使えるのは合わせて98W までです。コンセントで100W を使いながら、Type-C1 からも65W を出す、という使い方はできません。

本体の充電は USB-C だけで、充電器は付いてこない

本体を充電する口は USB Type-C だけで、満充電まで約2時間です。サンワが指定しているのは USB PD 60W 以上の充電器で、箱に入っているのは USB-C ケーブルと取扱説明書・保証書だけです。手元の充電器が30W や45W の場合にどうなるかは、製品ページには書かれていません。

パススルー充電には対応していません。ホテルの部屋で BTL-RDC46 をコンセントから充電しつつ、そこからノートPC にも給電することはできません。夜のうちに BTL-RDC46 とノートPC を別々に充電しておくなら、60W 以上の充電器が1つ、ノートPC 用にもう1つ要ります。

##直販価格は32,880円

標準価格は41,800円です。PC Watch(9月25日)によると、サンワダイレクトでは32,880円で売られていて、標準価格より8,920円安くなっています。本体は重さが940g、大きさが幅203×奥行74×高さ91mm で、ポケットに入るバッテリーではなく、カバンの底に入れる箱です。

電池に使っているリン酸鉄リチウムイオンは、PC Watch によれば発火や爆発の事故が起きにくい性質があります。中の温度が上がると静音ファンが回り、ケースは燃えにくい樹脂(UL94 V-0 相当)でできています。充電できる回数は約1,000回で、毎日1回ずつ充電しても、1,000回に届くまで2年半以上かかります。

出典

  1. サンワサプライ BTL-RDC46 製品ページ
  2. サンワサプライ ニュースリリース(BTL-RDC46)
  3. PC Watch「コンセントが持ち歩ける、リン酸鉄のモバイルバッテリ」(2026年9月25日)
  4. デジカメ Watch「機内でのモバイルバッテリー使用が「全面禁止」に。持ち込みは2個まで」(2026年4月15日)
  5. モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて(国土交通省HP)
  6. サムネイル写真: Photo by Steve A Johnson on Pexels