コンパクトデジタルカメラaiwa cam DCB-3をスマホと別に持つ理由は・・・、価格?

コンパクトデジタルカメラの aiwa cam DCB-3 は税込16,800円で、大きさ1/2.8型・1,200万画素のセンサーと、180度回る3インチの液晶を持つ。ズームは画像を切り出して引き伸ばすデジタル4倍だけで、手ブレ軽減も撮った画像を処理で補正する電子式なので、写りでスマホのメインカメラを上回る作りにはなっていない。
アイワマーケティングジャパンが10月1日に発表した aiwa cam DCB-3 は、税込16,800円のコンパクトデジタルカメラです。仕様を iPhone 17 のメインカメラと並べると、画素数でも手ブレ補正でも aiwa cam DCB-3 が負けています。それでもスマホと分けて持つ理由があるとすれば、180度回る3インチの液晶と、安さかなぁといったところ。
4,800万画素は補間で、センサーは1,200万画素
aiwa cam DCB-3 の仕様には、写真の最大サイズが縦横比4:3で4,800万画素、16:9で3,600万画素と書かれています。どちらにも「補間」と付いていて、センサーそのものは、大きさが1/2.8型、画素数が1,200万画素です。補間は、撮った画素のあいだを計算で埋めて画像を大きくする処理なので、細かいところの写りは1,200万画素で撮ったときから増えません。
レンズは、明るさを表す F 値が F/1.8、焦点距離が4.05mm で、ズームはデジタル4倍だけです。デジタルズームは画面の真ん中を切り出して引き伸ばすので、4倍まで寄せると縦横それぞれ4分の1、面積では16分の1しか使いません。1,200万画素のセンサーなら、4倍のときは計算上75万画素ぶんの情報で1枚を作ることになります。
手ブレの扱いも違います。iPhone 17 のメインカメラは4,800万画素で、手ぶれ補正はセンサーそのものを動かす光学式です。aiwa cam DCB-3 の手ブレ軽減は、公式の製品ページに「デジタル処理で手ブレを補正」とある電子式です。電子式は撮った画像のずれを後から処理で整える仕組みなので、暗い場所でシャッターが遅くなったときの1枚の中のぶれまでは消しにくい。
液晶を回すと、ふだんと同じレンズで自撮りできる
aiwa cam DCB-3 の液晶は3インチで、180度回ります。液晶をレンズと同じ側に向ければ、写る範囲を見ながら自分を撮れます。スマホで自撮りするときは、画面側にある別のカメラ(フロントカメラ)に切り替わります。aiwa cam DCB-3 なら、自撮りでもふだんの写真と同じレンズとセンサーで撮れて、同じフィルターも使えます。カメラを腰の高さに下げて液晶を見下ろせば、ローアングルも撮りやすい。
気をつけたいのは、約35cm より近いものにはオートフォーカスが保証されていないことです。腕を伸ばした自撮りならたいてい35cm より離れますが、顔を寄せて撮ったり、テーブルの上の小物に近づいたりすると、ピントが合わないことがあります。液晶をタッチで操作できるかどうかは、価格.com のニュースが「タッチパネル」と書いている一方、公式の製品ページには記載が無く、まだ分かっていません。
スマホの電池と通知から離れて撮る
旅行先で地図や支払いにスマホを使う日に、写真をカメラに任せれば、撮るたびにスマホの電池が減ることはありません。撮っている最中にメッセージの通知が出て、画面がふさがることも無い。aiwa cam DCB-3 自身の電池は800mAh で、フルHD(1080p)を1秒30コマ(30fps)で撮る動画なら約70分撮れます。4K を1秒30コマで撮ったときにどれだけ撮れるかは、書かれていません。
写りの雰囲気は、撮るときにフィルターで選びます。公式の製品ページには、モノクロ、ネガ、Lomo、ウォーム、高彩度、レトロ、バイナリなどが並んでいて、リリースでは平成レトロが好きな人に向けたカメラとして紹介されています。細かさではスマホのメインカメラに追いつかないので、こういう昔のデジタルカメラっぽい雰囲気を面白がれる人のほうが、スマホと分けて持ち歩く気になれると思います。
別のカメラで撮るぶん、写真をスマホへ移す手間は増えます。仕様に Wi-Fi と Bluetooth の記載は無く、公式の製品ページが案内しているのは、別売りの CtoC ケーブル(両端が USB Type-C のケーブル)でスマホとつなぐ方法です。microSD カードも付いていないので、256GB までのカードを別に用意することになります。16,800円に、カードとケーブルの代金が足されます。
前の aiwa cam DCB からは画素が減った
| aiwa cam DCB-3 | aiwa cam DCB | aiwa cam DCP | |
|---|---|---|---|
| センサー | 1/2.8型 1,200万画素 | 1,300万画素 | 1/2.78型 2,000万画素 |
| レンズ(F 値・焦点距離) | F/1.8・4.05mm | F2.2・3.37mm | F/2.2・3.37mm |
| 4K 動画(1秒あたりのコマ数) | 30コマ | 10コマ | 15コマ |
| 液晶 | 3インチ・180度チルト | 2.8インチ・IPS 方式 | 2.88インチ・IPS 方式 |
| 重さ | 120g | 132g | 78g |
aiwa cam DCB-3 は前の aiwa cam DCB より画素が1,300万から1,200万に減りました。減らした理由は、リリースには書かれていません。一方で、レンズは F2.2 から F/1.8 に明るくなりました。F 値は小さいほど光を多く取り込めて、F2.2 と F/1.8 では計算上およそ1.5倍の差があります。暗い場所でシャッターを遅くしたり感度を上げたりする量が減るので、電子式の手ブレ軽減しか無い aiwa cam DCB-3 には効く変更です。
4K 動画も、1秒あたりのコマ数が10コマ(10fps)から30コマ(30fps)に増えました。1秒に10コマでは動きがカクカクに見えるので、aiwa cam DCB の4K は実用になりにくい数字でした。
同じ日に出たコンパクトデジタルカメラの aiwa cam DCP は税込12,800円で、2,000万画素、78g、厚さ11.5mm と、aiwa cam DCB-3 より軽くて薄い作りです。ただし液晶(斜めから見ても色が変わりにくい IPS 方式)は回らず、オートフォーカスと手ブレ軽減は静止画のときだけ、4K は1秒15コマです。自撮りや動画を撮るなら、4,000円高くても aiwa cam DCB-3 にしたほうが困りません。販売はどちらも aiwa ダイレクトサイトと家電量販店、ネットショップで順次始まるとされていて、店頭に並ぶ日はまだ出ていません。