米国では安い オーバーイヤーヘッドホンBeats 360 が、日本ではソニーの WH-1000XM6 より少し高いか

Beats 360 は59,800円、ソニー WH-1000XM6 はソニーストアで59,400円で、米国で110ドルあった差は日本では消えている。ノイキャンの効きと軽さはソニーが、防水と iPhone との連携は Beats が上回る。
Engadget が9月22日に載せた Beats 360 と WH-1000XM6 の比較記事では、米国の値段は Beats 360 が349.99ドル、WH-1000XM6 が459.99ドルでした。Beats のほうが110ドル安く、記事は「Apple の製品を使っている人には Beats、音質と総合的な性能で選ぶならソニー」とまとめています。
日本では、この値段の差がありません。Beats 360 は59,800円、WH-1000XM6 はソニーストアで59,400円で、むしろ Beats のほうが400円高い。米国で Beats を選ぶ理由の一つだった安さが無くなるので、残るのは中身の違いだけです。
並べると、ソニーのほうが40g軽い
| Beats 360 | WH-1000XM6 | |
|---|---|---|
| 日本の値段 | 59,800円 | 59,400円 |
| 米国の値段 | 349.99ドル | 459.99ドル |
| 重さ | 294.5g | 約254g |
| 再生時間(ノイキャンをオン) | 最大32時間 | 最大30時間 |
| 防水 | IPX4 | 仕様に記載なし |
| マイクの数 | 9個 | 12個 |
電池は Beats が2時間長いものの、ソニーはノイキャンを切れば最大40時間まで伸びます。Beats は、ノイキャンを切ったときの時間を公式に出していません。重さは Beats のほうが約40g重く、頭に載せる時間が長い人ほど、この差は気になると思います。
ノイキャンの効き方
Beats は公式ページで、ノイズキャンセリングが「Beats Studio Pro と比べて最大1.75倍」だとしています。これは自社の前のヘッドホンと比べた数字で、ソニーより効くという意味ではありません。
WH-1000XM6 は QN3 というプロセッサーと12個のマイクを使い、周りの音に合わせてノイズキャンセリングを自動で調整します。Engadget の比較でも、よく効くのはソニーのほうでした。Beats 360 はノイキャンと外音取り込みを切り替えるだけで、場所に合わせて効き方を変える仕組みは無いそうです。電車や飛行機で静かにしたくて6万円を出すなら、この点はソニーが上です。
Beats 360 を選ぶ理由になるもの
Beats 360 は IPX4 で、汗や雨の水しぶきに耐えられます。ソニーの仕様には防水の等級が書かれていないので、ジムで汗をかきながら使うなら Beats のほうが安心です。
イヤーカップとヘッドバンドのクッションを付け替えられるのも、Beats だけの作りです。交換用のキットは8,900円で、本体の値段の15%ほど。汗で傷みやすいクッションだけを替えて、本体を長く使えます。
もう一つは Apple の製品との連携で、iCloud でつながった iPhone、iPad、Mac の間で、つなぐ先が自動で切り替わり、ハンズフリーで Siri を呼べます。頭を動かしても音が同じ方向から聞こえてくる空間オーディオは、ソニーも「360 Reality Audio」とヘッドトラッキングで対応しているので、差にはなりません。
iPhone と Mac だけで使い、運動中にもかけたいなら、400円多く払って Beats 360 にする意味はあります。それ以外なら、私は WH-1000XM6 を選びます。ほぼ同じ値段で、ノイキャンがよく効き、40g軽いからです。
Android や Windows の PC でも使うなら
WH-1000XM6 は2台に同時につながるマルチポイントに対応し、Android の Google Fast Pair と Windows の Swift Pair で、画面に出た通知からつなげます。コーデックは LDAC に対応していて、Android のスマホならより多くのデータで音を送れます(LDAC は iPhone では使えません)。耳から外すと再生が止まり、着け直すと再開する機能もあります。Beats 360 も Android では Beats アプリで設定を変えられますが、製品ページには2台に同時につなげるかどうかが書かれていません。
ソニーには約1.2mのヘッドホンケーブルが付いてきて、USB-C でつなぐ USB オーディオにも対応しています。Beats 360 の製品ページには、ケーブルでつないで聴く方法そのものが載っていません。