Claude の Opus 5.5 は Sonnet 5.5 の2倍の値段だけど、長い会話では差が縮まる

Claude の API 料金は、Sonnet 5.5 が100万トークンあたり入力$2・出力$10で、Opus 5.5 はその2倍、Opus 5.5 の高速モードはさらに2倍。ただ、キャッシュから読む入力は Sonnet 5.5 も Opus 5.5 も$0.20なので、それまでの会話を毎回送り直す使い方では、Opus の割高さは2倍より小さくなる。
Sonnet 5.5 で1回$0.024かかる依頼を Opus 5.5 に回すと、$0.038になります。100万トークンあたりの単価は入力も出力もちょうど2倍なのに、この例では1.6倍ほどで収まる。それまでの会話をキャッシュから読むぶんの値段が、2つのモデルで変わらないからです。
単価は2倍ずつ上がる
Anthropic の料金表では、100万トークンあたり、Sonnet 5.5 が入力$2・出力$10、Opus 5.5 が入力$4・出力$20です。Opus 5.5 には出力を速くする高速モードがあり、こちらは入力$8・出力$40。安い順に並べると、1つ進むたびに入力と出力の単価がちょうど2倍になっています。
| 100万トークンあたり | 入力 | 出力 | キャッシュ読み取り |
|---|---|---|---|
| Sonnet 5.5 | $2 | $10 | $0.20 |
| Opus 5.5 | $4 | $20 | $0.20 |
| Opus 5.5 の高速モード | $8 | $40 | $0.40(計算) |
高速モードのキャッシュ読み取りは、説明のページに数字が載っていません。Opus 5.5 のキャッシュ読み取りは通常の入力の0.05倍で、この倍率が高速モードの単価にもかかるとあるので、$8に0.05を掛けて出しました。
前置きを送り直すぶんは、どちらも同じ値段
API で会話を続けるときは、それまでのやり取りを毎回もう一度送ります。Claude Code のようなエージェントなら、読み込んだファイルや指示も一緒です。この送り直す前置きをキャッシュに置いておくと、2回目からは安い単価で読まれます。キャッシュから読む入力の単価は、Sonnet 5.5 も Opus 5.5 も$0.20で同じです。Sonnet 5.5 では通常の入力の10分の1、Opus 5.5 では20分の1にあたります。
冒頭の例は、キャッシュに置いた前置き5万トークンに、新しい入力2,000トークンと出力1,000トークンを足した1回分です。Sonnet 5.5 は前置き$0.010・新しい入力$0.004・出力$0.010で合計$0.024。Opus 5.5 は前置きが同じ$0.010で、残りが倍の$0.008と$0.020になり、合計$0.038です。前置きが15万トークンまで伸びると$0.044と$0.058になって、差は1.3倍ほどまで縮みます。反対に、キャッシュを使わない短い質問(入力1,000・出力2,000トークン)だと$0.022と$0.044で、値札どおりの2倍です。どの例も、初回に前置きをキャッシュへ書き込む料金は入れていません。
私なら、ふだんは Sonnet 5.5 を使い、大きなコードを読ませる作業やエージェントに長く走らせる作業で Opus 5.5 を試します。Opus を使いたくなる重い作業ほど前置きが長く、2倍の値札ほどには払わずに済むからです。短いやり取りを何度も投げる使い方なら、Opus 5.5 はそのまま2倍かかります。
高速モードで速くなるのは出力だけ
高速モードは、同じ Opus 5.5 を速い設定で動かすもので、賢さやできることは変わりません。速くなるのは1秒あたりに出てくる出力トークンで、最大2.5倍です。最初の文字が出るまでの時間は短くならないので、答えが短い質問では、待ち時間の差を感じにくいと思います。長いコードや文章を一度に書かせるときほど、2倍の単価の見返りが大きい。
ただ、ふだんのモデルとして、誰でもすぐに選べるものではありません。今は研究プレビュー(試験提供)の扱いで、使うには Anthropic の営業担当に頼むか、ウェイトリストに登録する必要があります。Claude API だけの機能で、Amazon Bedrock や Google Cloud 経由では使えず、まとめて安く処理する Batch API とも組み合わせられません。
急ぐときだけ高速モードに切り替える使い方も、キャッシュの面で損をします。速度が違うリクエストどうしでは前置きのキャッシュを共有しないので、切り替えた回は前置きが通常の入力として数えられます。冒頭の例の5万トークンなら、キャッシュで$0.010だった前置きが、高速モードの$8の単価で$0.40になる計算です。なお、Opus 5 の高速モードは入力$10・出力$50で、Opus 5.5 のほうが安くなっています。
Sonnet 5 のままでも単価は同じ
Sonnet 5 の単価も入力$2・出力$10で、Sonnet 5.5 と変わりません。Sonnet 5 のこの値段はもともと導入価格で、9月1日から$3・$15に上げる予定でしたが、値上げは取りやめになり、そのまま通常の価格になりました。Anthropic によると、Sonnet 5.5 は Sonnet 5 より出力が30%以上速く、トークンの使い方が効率よくなったぶん、タスクあたり最大30%安くなります。Sonnet 5 から Sonnet 5.5 に替えても、1トークンあたりの値段は上がりません。検索すると「9月から$3・$15になった」とする要約がまだ出てきますが、Sonnet 5 は今も$2・$10のままです。