Appleの新iPad miniの前モデルから変わったところと変わらないところ

White tablet with blank screen placed on a textured wooden surface, viewed from above.

新しいiPad mini(A20 Pro)は119,800円からで、2026年6月に値上げされた前のiPad mini(A17 Pro)の99,800円より2万円高い。Touch IDと電池の持ちは前と同じで、128GBと256GBのCPUは前より1コア少ない5コア。

Appleが2026年10月26日に発表した小型タブレットの新しいiPad mini(A20 Pro)は、Wi-Fiモデルの128GBが119,800円からで、予約は10月29日、発売は11月6日です。前のiPad mini(A17 Pro)と比べると、8.3インチの液晶が8.5インチの有機ELになり、本体は38g軽くなりました。そのぶん値段も上がっていて、しかも128GBと256GBのCPUは、前のiPad mini(A17 Pro)より1コア少ない5コアです。

値段はいくら上がった?

前のiPad mini(A17 Pro)が2024年10月に発表されたときの値段と比べると、Wi-Fiモデルで4万1,000円、Wi-Fi + Cellularモデルで4万円の値上がりです。

iPad mini(A17 Pro)iPad mini(A20 Pro)
Wi-Fiモデル78,800円から119,800円から
Wi-Fi + Cellularモデル104,800円から144,800円から

とはいえ、Business Insider Japanの記事によると、前のiPad mini(A17 Pro)も2026年6月の値上げで、Wi-Fiモデルの128GBが99,800円になっていました。6月からの値段と比べれば、新しいiPad mini(A20 Pro)との差は2万円です。同じ記事によると、11インチのiPad Air(M4)は129,800円からなので、新しいiPad mini(A20 Pro)との差は1万円まで縮みました。学生・教職員価格では、新しいiPad mini(A20 Pro)は110,800円からです。

有機ELの画面と38g軽い本体

画面が液晶から有機ELに替わり、本体は薄く、軽くなりました。

iPad mini(A17 Pro)iPad mini(A20 Pro)
画面8.3インチ液晶8.5インチ有機EL
最大の明るさ500ニト1,200ニト
厚さ6.3mm5.4mm
幅134.8mm132.6mm
Wi-Fiモデルの重さ293g255g
Cellularモデルの重さ297g263g
防水防塵なしIP67

液晶は画面の後ろからバックライトで光を当てて表示しますが、有機ELは画素そのものが光るので、バックライトの層が要りません。黒を出すときも画素を消せばよく、Appleが示す新しいiPad mini(A20 Pro)のコントラスト比は2,000,000:1です。画面は0.2インチ大きくなったのに本体の幅は2.2mm狭いので、画面の周りの縁が細くなった計算です。画素の細かさは、どちらも326ppiで同じです。

表の1,200ニトは、HDRの動画や写真で一部が光るときの明るさです。ふだんの表示(SDR)では最大600ニトで、前のiPad mini(A17 Pro)の500ニトより100ニト明るい程度です。画面を1秒に最大120回書き換えてスクロールを滑らかに見せるProMotionは、Business Insider Japanによると新しいiPad mini(A20 Pro)にも付いていません。

防水防塵のIP67は、水深1mに30分沈めても耐える等級で、iPad miniでは初めてです。お風呂や台所でiPad miniを使う人には、画面よりもこの防水が、前のiPad mini(A17 Pro)からいちばん大きく変わったところだと思います。

128GBと256GBはCPUが5コア

前のiPad mini(A17 Pro)は、どの容量でもCPUが6コアでした。新しいiPad mini(A20 Pro)は、技術仕様のページを見ると、容量によってCPUとNeural Engine(AIの処理を受け持つ部分)のつくりが違います。

CPUGPUNeural Engine
iPad mini(A17 Pro)6コア5コア16コア
iPad mini(A20 Pro)128GB・256GB5コア7コア16コア
iPad mini(A20 Pro)512GB6コア7コアデュアル16コア

新しいiPad mini(A20 Pro)の128GBと256GBは、高い性能を出すスーパーコア2つと高効率コア3つの5コアで、512GBだけ高効率コアが4つになります。Neural Engineの処理能力が前の世代の2倍になる構成も512GBだけで、128GBと256GBは前と同じ16コアです。GPUはどの容量でも5コアから7コアに増え、そのコア1つ1つにNeural Acceleratorという機械学習用の回路が付きます。

Appleによると、前の世代と比べてAIの処理は最大4.5倍、グラフィックスは最大2.7倍に速くなりました。CPUで全部のコアを同時に使うマルチスレッドの処理も、最大60%速くなっています。GPUの伸びはコアが7つに増えたことによるので、どの容量でも効くはずです。CPUのマルチスレッドのほうは、128GBと256GBでは前より1つ少ない5コアで動きます。

カメラ・スピーカー・通信

細かいところでは、前面カメラとスピーカー、無線の規格、色が変わりました。

iPad mini(A17 Pro)iPad mini(A20 Pro)
前面カメラ12MP・f/2.412MP・f/2.0
スピーカー横向きのステレオAcoustic Display
Wi-FiWi-Fi 6EWi-Fi 7
Bluetooth5.36
色4色2色

新しいiPad mini(A20 Pro)の前面カメラは長辺に付いたので、横向きに立てるとカメラが画面の上辺の真ん中にきて、ビデオ通話で目線が横にずれにくくなります。f値が小さくなったぶん、レンズが取り込む光も増えています。スピーカーのAcoustic Displayは、低音用のウーファーと、Appleが作ったツイーター(高音用)を組み合わせたものです。

Wi-Fi + Cellularモデルは通信用のチップがC2モデムになり、モバイル通信が最大50%速くなりました。色は、前のiPad mini(A17 Pro)のブルー、パープル、スターライト、スペースグレイから、ミッドナイトとスターライトの2色に減っています。

Touch IDと電池の持ち

ロックを外すTouch IDは、どちらもトップボタンにあり、新しいiPad mini(A20 Pro)もFace IDにはなりませんでした。前のiPad mini(A17 Pro)の技術仕様と並べると、USB-Cの最大10Gb/s、背面の12MP・f/1.8の広角カメラ、128GB・256GB・512GBの容量も同じです。本体が0.9mm薄くなっても、電池の持ちはWi-Fiで最大10時間、モバイル通信で最大9時間のままです。Apple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)は、どちらのiPad miniでも使えます。

前のiPad mini(A17 Pro)を使っている人が新しいiPad mini(A20 Pro)に替えて毎日感じる差は、画面と重さと防水だと思います。ロックの外し方も充電のケーブルも電池の持ちも前と同じなので、使い勝手の面で戸惑うところはほとんどありません。処理の速さを求めて替えるなら、CPUが6コアに戻り、Neural Engineも2倍になる512GBを選ぶ理由があります。

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関連動画

出典

  1. iPad mini - 技術仕様 - Apple(日本)
  2. iPad mini (A17 Pro) - 技術仕様 - Apple サポート (日本)
  3. Apple、iPad miniに史上最大のアップデートを提供(Apple Newsroom)
  4. Apple Intelligenceのために設計されたパワフルな新しいiPad miniを発表(Apple Newsroom)
  5. 「iPad mini(A20 Pro)」は11万9800円~、Airとの差は1万円に。前機種から進化した3つのポイント(BUSINESS INSIDER JAPAN)
  6. 有機ELに防水、A20 Proを搭載する新型iPad miniの進化を整理(エルミタージュ秋葉原)
  7. サムネイル写真: Photo by Davide Baraldi on Pexels